「家のブロック塀、色あせてきたからDIYで塗ってみようかな」
「ホームセンターで売ってる塗料で十分でしょ？」
──そんなふうに思っている方、ちょっとお待ちください！
仙台のような寒暖差が大きく、湿気や雪の影響を受けやすい地域では、塗料選びを間違えると塗ってすぐ剥がれる・ヒビが入る・白く汚れるなど、さまざまな不具合につながります。
今回は、ホームセンターで購入できる汎用塗料を使ったブロック塀塗装の落とし穴について、プロの塗装業者が解説します。

よくある！ホームセンター塗料を使ったブロック塀DIYのトラブル例
① 数ヶ月で塗膜が剥がれる
　ブロック塀はコンクリート製で、**内部から水分を出す性質（吸湿・放湿）**があります。
　透湿性のない塗料を塗ると、水分が塗膜を押し上げて剥がれてしまうのです。
　➡ ホームセンターで売っている安価な塗料は、木部や金属用に作られていて、コンクリート用ではないことがほとんどです。

② ムラになる／下地が透ける
　ホームセンター塗料の多くは隠ぺい力（下地を隠す力）が弱く、重ね塗りが必要。
　しかもブロック塀は表面がざらざらしていて吸い込みが激しいため、うまく塗れずムラになりがちです。

③ 白華（エフロレッセンス）が再発・悪化
　下地処理をしないまま塗装すると、内部のアルカリ分が表面に出て白く汚れる（エフロ）ことがあります。
　ホームセンターの塗料にはエフロを防ぐ成分が含まれていないことが多く、施工後すぐに白くなることも…。

④ 塗膜にヒビが入る・膨れる
　冬場に水が塗膜の下で凍結膨張し、ひび割れや膨れ、はがれが起こりやすいのが仙台の気候です。
　プロ用塗料はこれに耐える性能がありますが、市販品では耐久性が足りないことがほとんどです。

☑️ ホームセンター塗料のメリットも一応あるが…

…とはいえ、上記はあくまで「短期的」なメリットであり、数ヶ月〜1年で再塗装の手間や補修費がかかる可能性を考えると、決してコスパが良いとは言えません。

ブロック塀に適した塗料とは？
プロが使用する塗料は、下記のような特徴があります：
　• 透湿性：ブロック内部の湿気を外に逃がす
　• 密着性が高い下塗り材（シーラー）とセットで使用
　• 防カビ・防藻・防エフロ成分配合
　• 耐アルカリ性があり、剥がれにくい
　• ツヤ感や風合いも自然に仕上がる

特に仙台のような気候では、「下塗り＋専用上塗り」できちんとした施工をすることが長持ちのポイントです。

🌨️ 仙台の気候で注意すべきポイント
　• 冬季：凍結 → 塗膜の膨れ・剥がれ・ひび割れ
　• 夏季：紫外線 → 色あせや塗膜の劣化
　• 梅雨・台風：湿気 → カビ・藻・白華の発生
　• 東北特有の寒暖差 → 塗膜の伸縮ストレスが大きい

DIYだとこれらの自然環境に塗料や施工が耐えられないケースが多く見られます。

✅ まとめ｜ホームセンター塗料でのDIYは注意が必要！

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