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手塗り職人 佐藤英一郎のブログ

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屋根のリフォームを検討中の方からのご質問!屋根の重量

屋根
屋根のリフォームを検討中の方からのご質問!
〜屋根をカバー工法でリフォームした時、屋根の重量に関するご質問について〜

一般住宅の屋根材の場合、主に厚さ0.35mmのカラー鋼板(鉄板)が用いられます。
鉄板は製鉄所で生産されます。
初めは、鉄が赤くなるほどの高温で熱して、板状に延ばしていきます。
厚さが0.35mmとかなり薄いです。
そのため、冷間圧延という方法で薄い鉄板を作成していきます。
(冷間という名称ですが、冷やすわけではなく常温で圧延していきます)

ここで作られたものをコイル状(トイレットペーパーのような感じ)に丸めたものが、カラー鋼板の原板となります。

ただ、冷間圧延したものにそのまま塗装してしまうと、耐食性が劣ってしまうため、現在は表面のメッキ処理を行い、ガルバリウム鋼板というものを製造し、その上にカラー塗装を施すのが一般的となっています。
屋根鋼板材料の基板の鉄の比重は7.85です。
(1立方センチメートル当たりの重さは7.85gになります)

7.85 x 0.35 x 100= 約275kgとなります。
(ただの板状の場合の重量)
ただし、屋根材というのは折り曲げされた加工品であるため、その分を加味すると、実際の重量は350~450kg程度と推定出来ます。

一般的には金属屋根の重さは約1m2あたり5kg
と言われておりますので概算5X100m2=500kg
程度と推定されます。

屋根材料は軽量過ぎると強風などの影響で飛ばされてしまう恐れがありますので適度な重量は必要とされております。
屋根のリフォーム工事に関しては1番の軽量な屋根材料が金属鋼板材料となっております。

ちなみに瓦屋根は、同じ面積の場合、金属屋根に比べて約10倍重いそうです。
なので瓦の住宅は地震などの自然災害の際、瓦屋根の重量に耐えられなくてなくなって家が潰れてしまうという事が多くみられるんです。

東日本大震災を経験した私達は、あの時に沢山の住居の瓦屋根を落とし金属屋根に変更をする屋根葺きをしました。
メリットは頭(屋根)が軽くなった分、揺れが逃げやすくなった点と瓦が落下して2次被害がなくなった点です。
デメリットは費用面、瓦のズッシリとした重厚感が無くなった、金属屋根なので塗装は必要。

現在は廃材を出さずにカバー工法と称してリフォームするのが主流になってますので皆さんも
屋根や外壁をリフォームする際は、塗屋にお任せくださいね。