■ まず「タスペーサー」って何？
「タスペーサー」とは、スレート屋根（コロニアル屋根）の隙間を確保するための部材です。
屋根の塗装後に、雨水がうまく排水できるように、塗料で隙間が埋まらないようにするために差し込む小さなパーツです。
見た目は黒くて小さな「くの字型」のパーツで、屋根材の重なり部分に差し込むだけのシンプルな構造ですが、とても重要な役割を持っています。

■ なぜ隙間が必要なの？
コロニアル屋根（スレート屋根）は、一見重なっているようで、実はわずかな隙間から通気・排水をしています。
この隙間が塗装で完全に埋まってしまうと…
• 雨水が溜まりやすくなり
• 屋根の下地が湿気で傷み
• 雨漏りや腐食の原因になることも…
だからこそ、隙間を保つ「縁切り処理」が必要なのです。

■ 縁切りの方法は2種類！
1. 手作業でカッターなどを使って後から塗膜を切る（縁切り）
2. タスペーサーを塗装前に差し込んでおく（現在主流）
最近では、2のタスペーサー工法が一般的。
安全・確実・早いというメリットがあります。

■ でも実は…「取り付けしないケース」もあります！
「タスペーサーは絶対に必要」と思われがちですが、実際の現場では“取り付けしない”ケースもあります。
その理由は以下の通りです。

【取付けしないケース①】
既に屋根材の隙間がしっかり空いている場合
古いコロニアル屋根などは、自然に隙間が空いている場合があります。
この場合、無理にタスペーサーを差し込むと、屋根材を割ってしまうリスクも。
→ 状態を見て「必要なし」と判断されます。

【取付けしないケース②】
屋根の重ね葺き（カバー工法）や板金屋根の場合
タスペーサーはスレート屋根専用の部材なので、
金属屋根・ガルバリウム・カバー工法の屋根には使用しません。

【取付けしないケース③】
屋根材が劣化しすぎていて、施工に適さない場合
屋根材が反っている・割れている・脆くなっている場合、
タスペーサーを入れることで破損する恐れがあります。
この場合は「部分補修」や「葺き替え」の方が適切です。

■ つまり、「現場を見ての判断」が大切です！
「タスペーサーを使わない＝手抜き」ではありません。
逆に、必要ないのに使うと屋根を傷める可能性もあるため、
プロが屋根の状態をしっかり確認して判断しています。
仙台のように積雪・凍結・寒暖差のある地域では、
屋根材の傷み方や劣化状況も様々です。

■ まとめ：タスペーサーは「必要な屋根に」「正しく使う」のが大事
• コロニアル屋根には「縁切り処理」が重要
• タスペーサーは便利な道具だけど、万能ではない
• 取付けない方がよい屋根もある
• 状態に応じてプロが判断しています！

🏠 雨漏りを防ぐには「適切な診断」が第一歩！
仙台市・近郊エリアで屋根塗装をご検討中の方は、
まずは無料点検・現地診断をご利用ください。
📞 0120-343−0146
🌐 ホームページ：https://www.sendai-paint.com/

プロの目でしっかり調査し、屋根の状態に合ったベストな施工方法をご提案いたします！