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手塗り職人 佐藤英一郎のブログ

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コロニアル屋根は何故?汚れるの??

屋根
日本の屋根に多く採用されているコロニアル屋根材。
しかしコロニアル屋根の素材の主成分はセメントで出来ています。
セメントを強固に石綿などの複素材を混ぜて圧縮して形成し、表側は仕上げに塗装が施されています。
裏側は素地のままです。


このコロニアル屋根材が建物の一番、太陽光を浴びて熱の高温多湿の場所に張られているので経年劣化も著しいのです。
表面の化粧塗装が痛みだして色褪せてくると、表面防水効果が弱っていき、ゴミや汚れが付着しやすくなり、その付着物にコケなどの微生物が繁殖していきます。
そのような繁殖したコケ汚れが、屋根の色が黄色っぽくなってきた。とか赤茶色になってきた。とかという表現で表されていますね。

主成分がセメント質であるものなので年月経過で、だんだんとセメント成分がなくなってくれば、粉状の成分になり雨水と共に降水で流れ出てきます。
これがコロニアル屋根にみられる等間隔の雨垂れみたいな汚れなんです。
これは屋根を塗り替え塗装を施しても無くなる事はありません。

私も仕事をさせてもらったコロニアル屋根で、数年後に汚れてくるのが不思議に思っていて、屋根材メーカーに問い合わせたり、塗料メーカーに問い合わせたりしましたが、確実な回答は得られておりませんでした。
ただ長年の経験と勉強の結果で上記の答えに辿り着いたお話でした。